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6月25日 セイコー雫石工房(No.228)
機械式時計が見直されて、しばらく経ちます。が、日本でも昨年9月に、セイコーインスツル株式会社が雫石に高級時計工房をリニューアルして、高級 機械式腕時計の一貫生産ができる専門工場として発足しました。この雫石時計工房には、現代の名工に選ばれた桜田守さんや、照井清さんらが作業をしています。 そして常に繊細な技と技術“匠”の心による新しい価値を追求、創造しています。その他、過去の時計技術全国大会で優勝した経験がある3人の技能士が おります。 雫石の工場は、スイスのレマン湖とまではいきませんが、雫石川の流れの基になっている御所湖の近くにあります。かつての諏訪工場(現エプソン)も、 諏訪湖の近くにありました様に、時計工場に湖はつきものの様です。 雫石高級時計工房をちょっとのぞいてみませんか? http://www.shizukuishi-watch.com/ 6月18日 釦製時計ケース(No.227) 人命には関わりがありませんが、時計の修理業に関わって50年にもなりますが、自分で引き起すトラブルは数多くあります。大病院で手術ミスで人命に 関わる事故がしばしばメディアで取り上げられていますが、大きく報道されていないトラブルの中には、クリーニング業、自動車修理業や小規模事業には 沢山あるのです。私も壊し続けて50年とよく言ってますが、ちょっとした手元の狂いで部品を壊したり、キズをつけたりすることは良くあります。 仕事に年期が入ってくるに従い壊し方が上手になってくることは確かです。 しかし取り返しがつかないトラブルもたまにあります。先日の事ですが、修理にお預かりした時計のケースが、釦にメッキしたものでした。釦でできた 時計のケースなどは初めてでしたので、まさかと思っていましたが、思わぬトラブルに巻き込まれてしまいました。バングルタイプでしたが、バンドの一部の ハンダ付がとれていたので、ハンダゴテを近づけた途端にケースが溶けてアッという間に変形してしまいました。釦製の時計ケースには、生れて初めての 出逢いですが、なんとも困った問題が起きてしまいました。ボヤキ!! 6月11日 修理の相談(No.226) 時計修理について、相談の電話をよく受けます。私としては、何処の何方が何という時計で、どんなトラブルでの御相談かという事を知りたいのですが、 中には、失礼ですがどなた様とおっしゃいますかとお聞きしますと、名前を言わないと答えられないのか!!なんておっしゃる方がたまにいらっしゃいます。 初めに名乗ってからお話しをする方は10人に2人位です。情けないと思いますが、これが当たり前なのでしょうか? 又、手元に時計がない為、詳しくお聞きしようと思っても、要領を得ないことが多いです。やはり、相談の電話を下さる時には、手元に資料か時計を置いて おくことが大切なことと思います。又、以前から自分が使用していたか、自分の家に保管してあったとか、家族の誰かが使っていたものか、あるいは、海外の フリーマーケットで購入した、友人から譲り受けたものである等々です。条件によっては、修理不可能なこともありますから、これらの事ははっきり伝えて 欲しいものです。 6月5日 リンク式電波時計とブースターのお話(No.225) 電波で修正され、常時正確な時間を刻む時計は、携帯用、腕時計、目覚まし、トラベルクロック、卓上クロック、壁掛時計と数多いジャンルの型が発売されて います。しかし、これらの時計も設置する場所によっては、電波を受けにくいところがあります。鉄扇の後や地下室、又は、ビルの広いフロアーで電波が飛んで くる方向に窓がなかったり、障害物があったりすると、電波修整ができず、普通のクオーツ時計になってしまいます。 それをカバーする為に、セイコーではリンク時計という名称で電波を受けにくいところでお互いに電波を出し合って助け合う機構の時計を発売してます。 受信可能な場所に親時計を設置して他にリンクさせる方法でシンクロさせています。又、シチズン社では、すべての電波時計に対応するブースターを 発売してます。このブースターを受信状態の良好なところに設置することで、40m範囲にあるすべての電波時計に、山から送られてくる40kHz又は、 60kHzの電波を同時に送り続けることができます。広いビルの部屋の片隅にこれを設置しているところは、結構見受けられます。私のところでも 狭いところですが、1ヶ備えてあります。 5月28日 電波時計(No.224) ソーラー電池で駆動する腕時計は、何年も前から市場に出ています。ソーラー電池が時計ケースの外部に装填されているものが初期のものでしたが、その後、 時計文字板の下側にソーラー電池が組み込まれたものが開発されました。文字板を通して太陽光を受けて発電するパネルが、文字板と二枚重なって取付けられて います。極めて薄く出来ていますので、その為に時計本体が厚くなることもなく、ごく普通のタイプに出来上がっているところは見事です。 又、更にこの機構と合わせて電波で修整されるいわゆる電波時計があるのです。日本の標準時刻をその誤差が10万年に1秒という高精度な電波を受信して いつも正確な時を刻むことになってます。毎日午前2時に60kHzと40kHzの電波が、福島県のおおたかどや山送信所と、福岡・佐賀県境のはがね山送信所から 発信されます。この電波を初めて受信しますと、時計がぐるぐる回って、現在時刻でぴたりと止り、その後正確に秒を刻み初めます。カレンダー時計ですと、 日付と曜日まで自動的に当日を指してきますのでびっくりです。 5月21日 特殊金属のぜんまい(No.223) ニバフレックスの名称で開発、発売された特殊合金のぜんまいは、時計界には大きな衝撃になり、よく切れる鉄のぜんまいから開放され、組立作業も大変 楽になりました。これは現在でも良くいわれている形状記憶型の製品です。機械から取り外してみますと、今までのぜんまいですと、うず巻状になっていて 巻貝のようです。しかし新型のぜんまいはS字状になっていますので、別名Sぜんまいという人もいる位です。 さて、クオーツ時計があまりにも普及すると同時に、機械時計にノスタルジーを感じる人が増えてきました。そこで、機械式時計とクオーツを合体させた 時計が開発されたのです。自動巻式では、ローター(回転推)が回転して、そのはずみでぜんまいを巻き上げていくのですが、この合体時計は、ローターが 回転して発電機となり、その電力をコンデンサーに貯めて、それをクオーツの電源にするという仕組みになってます。ですから、自動巻の感覚で使う クオーツ時計ということです。電池交換の不要なクオーツということで人気があります。次回はソーラー電池のお話です。 5月14日 鉄で作った動力ゼンマイ(No.222) おもりを動力源とした時計は、14世紀に出現してましたが、15世紀になってから動力ゼンマイが発明されました。これは1500年にドイツ人の ピーター・ヘンラインが動力ゼンマイを発明し、携帯時計が普及してきたということです。ピーター・ヘンラインについては、くわしくは解っておりませんが、 時計発達史上ではノーベル賞ものだといわれています。 1950年頃特殊合金のいわゆる白ゼンマイが開発されるまでは、鋼鉄製のぜんまいでした。これは、よく切れることで有名です。ひと昔前までは、時計修理の 約半分位は、ぜんまい切れで止りになっていたこともある位です。何故かよく解りませんが季節の変り目によく切れました。それも梅雨時が一番よく切れたことを 記憶しています。しかし、現在ではニバフレックスという名称の特殊ゼンマイが発明され、切れにくくなりました。これも絶対切れないということではありません。 切れる確率が少なくなったということです。各時計メーカーでは〜フレックスの名称で独自に開発した特殊合金ゼンマイを組み込んでいるようです。 5月7日 地球の重力で時計が動く(No.221) 一般にホールクロックと言っていますが、丈が2m位ある大きな時計があります。業界用語では置スリといっています。一見柱時計に見えますが、 床に置いておくタイプの大型振子時計のことです。このタイプの時計は、動力源に地球の重力を利用してます。つまり錘のことです。歯車の軸にひもや くさりを巻きつけて、その先に錘をぶら下げるのです。その重力によって、歯車に回転力がついて、脱進機を動かし、運針させるということになるわけです。 大型のものは、振子の長さにより周期が決まりますが殆んどのものは1mくらいの長さで、一週期が1秒に設計されています。錘が3ヶついているのが多いですが、 真中の錘が運針用、左側が時報、右側がウエストミンスターのチャイム用となっています。歯車の歯数がうまく設計されていて、三つの錘が時の経過にしたがって 同じ様に揃って下ってくるところは見た目にも美しいものです。時計店の看板時計になっていたり、旅館の正面に飾ってあったりしてますから良く見てみましょう。 4月29日 燃焼時計のお話(No.220) 日時計の次には、ろうそく時計、ランプ時計、線香時計、火縄時計、香時計などが考えられ、使われてきました。ろうそく時計は、ろうそくの軸に印が ついていて、時間が経つと短くなり、時の経過がわかる仕組みになっています。ランプ時計は、油のへり具合で時を知り、線香時計は、1本の線香が 消えなくなるまでの時間で仕業を計っていました。昔、吉原のお姉さん達に愛用されていたとの事です。火縄時計、香時計も燃える早さ、残り部分の長さ等で 時を知っていたわけです。おおよその時刻を知ることは出来たと思いますが、時間を計る意味合いの方が大きかったようです。これらの時計は、総称で燃焼時計 といわれています。“参考資料 グノモン社、時計師試験問題集” 4月23日 太陽に始まり太陽に終わる(No.219) 太陽→水→砂→火→重力→鉄→特殊金属→太陽。 太陽に始まり太陽に終わる。これは、時計の動力源のお話です。大昔は日時計でしたね。1本の柱が写す太陽の影でその日の時間を知っていたわけです。 (今でも、科学の勉強で小学生が日時計を作って研究をしています。) これは紀元前4000年ごろエジプト、バビロニアなどでは存在していました。 エジプトの方柱碑は、この形式の日時計で、ピラミッドも日時計として用いられていたとのことです。単に、太陽の影を映すだけの棒でしたので、 日影棒といわれていたようですが、時刻を知る為のものでしたから日時計というべきと思います。 次に紀元前2000年頃に既に存在していたといわれていますが、我が国では紀元660年に中大兄皇子が水時計の一種である漏刻を作り、682年4月1日に 新台に置いて鐘を鳴らして時を知らせ始めたといわれています。これを日本の時計の起源として、6月10日を時の記念日と制定しました(大正9年)。 4月16日 事故で壊れた時計(No.218) 春の全国交通安全運動が今日で終わります。この安全運動の時期になりますと必ず想い出すことがあります。それは、ガチャガチャに壊れたロレックスの 時計が修理に持ち込まれた時の話です。25、6才のお兄さんでしたが、バイク運転中、運転ミスで転倒し大ケガをした時、腕に着けていたこの時計も 地面にたたきつけられて壊れたとのことです。しかしそのお兄さんがいうことには、外観はボロボロのままにして、風防のキズもそのまま残しておいて欲しい、 機械だけ動けば良い、とのことです。理由を聞きますと、そのまま腕に着けていることで、何時でも事故の教訓になり安全運転に気持ちが結びついて行く のですとの事でした。立派な気持ちを持った青年だと思いました。バイクで街中走っている若者の中にもこの様な人達もいるのです。改めて考え直す ひとときです。 4月9日 ミニッツリピーターと福祉(No.217) 最近は、福祉についてあらゆる分野で考えられるようになりました。特に車社会では、両手が不自由でも、両足が不自由でも運転できる車が開発されています。 時計の世界では、何十年も前から眼の不自由な人達のために開発された時計があります。ミニッツリピーターがそうです。引打式ともいわてれいましたが、 時計側の外部についているレバーを引くと、時間を知らせてくれます。初めに時間の数を打ち、次に15分、30分、45分の単位で打ち、最後に残りの分を、 1分から14分まで知らせてくれるので、何時何分まで、はっきり知ることができます。昔のことですが、暗いところでも時間を知ることができる、又は、 眼の不自由な人でも何時でも時間を知ることができるということで、重宝されていました。これも、現在の言葉でいうなれば、福祉時計でしょうね。 最近は、クオーツ、音声時計が開発されてボタンを押すと、すぐに現在時間を教えてくれる便利な時計がありますから、機械式時計で音で時を教えてくれる なんていう複雑な時計は、アンティーク界では、貴重な存在になってしまいましたが、マニアにとっては1ヶ位手元に持っていたい時計になりました。 でもちょっと高価すぎますね。 ヒットカウンタ 140,000番 の方に記念品を差し上げます。画面をコピーして、住所・氏名を記入してお送り下さい。 4月2日 時計刻音について(No.216) 時計マニアの方でしたら、既存のことと思いますが機械時計には、あのコチコチという刻音があり、振動数(ビート)といっていますが、 1秒間に5.5,5.6.8.10.の5種類があります。一般にアンティーク時計といわれているものの中で、1950年以前のものは、ほとんどと いって良い位5振動です。ですから、5×60×60で1時間に18,000振動しています。 それに対して、8振動、10振動する時計は、日本ではハイビート、海外では、ハイスウィングといっています。では何故早い振動数が要求されるかと いいますと、設計者の意見もまちまちと思いますが、一般的に申しますと、姿勢差や地球磁場の影響を受けにくく、安定した日差が得られるということに なるでしょう。しかし、早く回転する歯車達は、磨耗も早くなり、潤滑油の問題も起きてきますので、それに関わる研究も平行してやらねばならないのです。 今世界中で機械時計ブームになってますが、これらの研究は、現在でも続けられています。 3月26日 セイコーの自動巻(No.215) 自動巻式の腕時計が普及しだした時代というのは1950年代から徐々に進んで、1960年代に入ってから急速に普及してきました。 1940年代には、腕に着けているだけでひとりでにぜんまいが巻ける時計を持っている人がいる、と聞いただけで、バスに乗って見せてもらいに行った 記憶があります。 セイコーでは、1959年7月にジャイロマーベルの名称で自動巻を発売しました。これは、当時大変に評判の良かったマーベルという 11型の手巻式の腕時計を自動巻にしたもので、ぶ厚いゴロゴロしたムーブメントで、セイコーの特許が組み込まれた当時としては最新式の自動巻時計でした。 ぜんまいを巻き上げる機構に、マジックレバーという名の部品を使った全く新しい機構の自動巻でした。その後、このマジックレバー巻上方式の自動巻は、 セイコーのお家芸みたいにセイコーの顔となり、自動巻効率の良い機構として定番構造となってしまいました。他社の追従を許さないマジックレバー方式は、 今でも多くのセイコー自動巻に組み込まれています。セイコーファイブスポーツは、その代表的な製品です。 3月19日 安くてもいい時計がいっぱい(No.214) 最近は、通信販売等で1万円以下の時計が沢山紹介されています。有名ブランド、又は復刻版、又は機械時計で自動巻、スケルトン、 シースルーバックと興味を引く時計がいっぱいです。私も勉強の為に何個か購入してみました。殆んどが海外で組立てられたものですが、 これだけのものを良くもこんな価格で販売できるものだと感心するものばかりです。そこで考えられるのは、大量生産によるコストダウンもさることながら、 一番犠牲になっているのは、労働力ではないかと思うようになってきました。一つ一つをとってよく見ていますが、もし日本でこれと同じものを作ったら いくらになるかなと考えてしまいます。 かつて、“セイコースポーツ5”の名称で小学生から中学生年代の子供達に人気があった自動巻がありますが、この時計も海外で組立てられて、 それなりの価格で販売されています。ひと頃の1/3〜1/2の売価ですので、びっくりしてます。一つ腕に着けてみては如何ですか? 3月12日 ウオッチフェアーの案内(No.213) 東京駅前丸の内に、oazoという名のシャレたビルがあります。丸善が殆んどをしめているビルですが、そのoazoの4階でワールドビンテージ ウオッチフェアーが 開催されています。松坂屋で2月に開催されました世界腕時計博から比較しますと、やや規模は小さいですが、有名店が出店してますので面白いですから 時間がある方は一見の値ありです。丸善ですから本屋さんが本命なわけですので、入り口には沢山の時計に関わる本が山積みしてありました。 これも世界中の時計に関するあらゆる本がありますので、一つ一つ見ていますとみんな欲しくなり買いたくなります。oazoは東京の中心にある新名所ですから、 これを期に一度訪れてみることをお薦めします。 3月5日 初期始動について(No.212) 機械時計で、ぜんまいが完全にほごれてしまうと止ってしまいます。何日か使わないでいると、手巻式でも自動巻式でも必ず止ります。 この止った時、静かにぜんまいを巻き上げていくと、殆んどの時計は動き出します。自動巻式でも、ちょっと振りまわすだけで動きます。 しかし、これがなかなか動きはじまらない場合があります。これを初期始動が悪いと言ってます。新しい時は、こんなことがないのですが、古くなると、 いくらOHをしたばかりでもなかなか動き出さないことがあります。軸受や、芯棒の磨耗でそうなるのですが、こんなときは、文字板の中心を軸にして二三回 くるくると回してみますと、すぐに動き出します。むやみやたらと振り回すのではなく、針の部分を中心にしてぐるぐる回すのです。これは、時計扱いの 基本動作ですから、覚えておくと良いと思います。元気良く動いている時にこの動作をしますと、振り当り現象を起こして瞬間的に進みになります。 注意しましょう。 2月27日 機械時計の精度について(No.211) 松坂屋に於ての相談コーナーで次に多かった精度についての話が続きます。ひとり言の中でも何回かお話してますが、クオーツ時計があまりにも 普及してしまい、精度に対して日差数分から数秒になり、更に月差数秒になりました。最近では、年差数秒と謳っている時計もあります。その感覚が機械時計にも あてはめようとしている人があまりにも多くなってきたようです。機械時計は、一日に何秒か差が出てきて当たり前です。たまたまぴったりの時計があったとしたら、 それは、腕に着けていて、振り回していたので、姿整差平均でぴたりと合っていたとしか考えられません。 クロノメーター級に調整されていたものでも姿整差や、ぜんまいトルクの変動、地球の磁場の影響、温度差、又最近特に話題になってきた“エアリーの法則” という名称の定義がとりざたされるようになりました。これは、機械時計では宿命とも言われている外部から与えられる不規則な慣性力による瞬間瞬間の連続で わずかな時間のずれの蓄積による遅れ進みのことを言ってます。日常生活に大きな影響を与える程のことはありませんが、機械時計に対しては、あまり神経質に ならずに愛情をもって使いましょう。 2月19日 相談コーナーで感じたこと(No.210) 松坂屋で開催されました、世界腕時計博で一週間時計なんでも相談コーナーを受け持ちました。大勢の方がお見えになりました。 一週間しゃべり続けてへとへとになりましたが、質問の中で最も多かったのは、この時計“いい時計ですか?”という問いでした。 この質問には本当に困ります。このひとり言の中でも何回か取り上げたことがありましたが、ここでもう一度この件についてお話してみましょう。 安い時計か高い時計かの質問も困ります。いい時計か悪い時計かも困りますが、何を基準にして返事をして良いか解りません。 うっかり安い時計ですなんて言うものなら、何だ安物か!!ということになり、相談コーナーで安物と言われたとお叱りを受けることになります。 又、今売るといくらに売れますか?という問い合せも困ります。人それぞれ思い入れがある時計は、たとえそれがピンレバーウオッチであっても、 一生大切にして持っていたい気持ちがあると思います。逆に嫌な思い出があるものは、高級品であっても、すぐにでも手離したいと考えている方が いらっしゃるようです。大勢の方からお話を伺っていますと、様々な人間模様が伝わってきますので大変勉強になり、これだけで一冊の本になりそうです。 まとめとして申し上げたいことは、細かいことにこだわりを持っている方が大変に多いということです。オリジナル部品で修理がなされているかという 質問も沢山ありました。その他、ちょっとしたキズ、ハガレ、ゴミ、汚れについて気にしている方が多いようでした。時計は身につけている気がつかない間に、 ふとしたことでキズや汚れが付着することがあります。何時までも新品の状態で使いたいのでしたら、箱に入れて持ち歩くことですね。 2月5日 貴方の想いでの時計は?(No.209) 先日マスメディアの方から取材を受けた時の話です。人はどうして時計を身につけるのでしょうかとの質問です。時刻を知る、時間を計る、ただそれだけの 目的でしたら100円ショップの時計でも携帯電話の時計でも良いわけです。又話がアンティークウオッチの話になり、若い人達の間に流行っている アンティークウオッチ志向についても話題になってしまいました。 時計は、一つのファッションとして考えますと、T.P.Oに合わせて何個かが必要でしょう。又、年令、職業、使用目的に応じた機能、精度、 ファッション性が求められると思います。これは靴やカバンと同じで、何処へ行くにもスニーカー一つ、黒いリュック一つでは困りものです。 最近一流の国際ホテルでスニーカー・Tシャツの人を見かける様になりました。時計は袖にかくれて見えませんが、大勢の人達と会話を交わすとき、 チラチラと相手の人の腕についている時計を見たことはありませんか。ちょっと変わった時計の場合は、それが話題になる事もあるでしょう。いわば、 時計が基で会話がはずむことがあります。アンティーク時計の場合は、時代背景から、購入場所、思い入れなどが話題の中心になってくるでしょう。 今、40代の方の中に、中学生時代に使っていたオジイチャンに買ってもらった機械時計を再び甦らせて腕につけることが流行っています。 次回12日は、松坂屋フェアーの為、お休みさせて頂きます。19日に又お目にかかりましょう。 1月29日 機械時計のお話(No.208) 年が改まりましたので、しばらくの間機械式時計について当然の常識とされている取扱について、再び考え直してみたいと思います。 機械式時計が最近見直されてきましたね。特にアンティーク時計マニアの中には、クオーツアレルギーの方が多く、殆んどの方が一部のクオーツを除き メカ時計を腕に着けていますね。手巻式時計は、毎日一定の時間に静かにゆっくりと指先の感覚が一寸重くなる感じの一歩手前まで巻き上げる習慣を つけましょう。時間合せは、針の逆回しはなるべく避けて合わせます。どうしても逆回しをしたい時は、余分に逆回してから、更に正方向に回して合わせる ことにしましょう。ただし、クオーツ時計は逆回して合わせた方が正確に合わせられます。これは、トルクの伝達方向が機械式と全く正反対になっているからです。 機械部分に湿気が入ったり、ゴミが入ったり、油乾きが生じてくると、時間に狂いが出て精度が落ちてしまいます。最近の時計は、ケースの密閉度が良く、 油も良質のものが使用されてますので、あまりゴミや湿気によるトラブルは少なくなりましたが、3年〜5年に一度は分解掃除が必要になります。 分解掃除は、結構高価ですが、日割り計算するとYシャツのクリーニング代より安いことが良く解ると思います。これは私の自論で、昔から皆様に申し上げています。 定期的にお手入れをしますと、機械時計は人間の寿命より永いですよ!! 1月23日 時計博のお知らせ その2(No.207) 新年になってからは、何かと忙しくてひとり言をさぼってしまいました。ひとり言のお客様も125,000人を超えました。 130,000人目のお客様にささやかですが記念品を差し上げますので、画像コピーをお送り下さい。 なお2月9日から始まります世界腕時計博の御案内状をお送りしてます。御希望の方は、メールでお名前とご住所を送って下さい。 早速お送り申し上げます。私のところも、その準備でてんやわんやをやってます。珍しいものや、格安品の品揃えで大変です。 初回は、特別提供品や珍品が、マニアの間でひっぱりだこになってしまいますので、何かお探しの方は、初日、開店と同時にいらっしゃる事をおすすめします。 毎回、表に並ぶ人の列が大変です。又、2月11日午後3時、評論家 山田五郎さん、2月12日午後1時、時の研究家 織田一朗さん、2月13日午後1時、 エッセイスト 松山猛さんのトークショーがあります。必見の値有りです。是非お出掛け下さい。 1月8日 時計博のお知らせ(No.206) 松もあけてしまいましたが、改めまして明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。 2000年7月29日に始めてから4年半になりますが、よくも続いたものだと我ながら感心しております。これからも健康である限りなんとか 続けていくつもりですのでよろしくお願い致します。 まもなくですが、2月9日から15日まで毎年恒例になってます東京銀座の松坂屋にて、ワールドウオッチフェアーが開催されます。 全国の有名アンティーク時計店約40社が出店します。40のお店はそれぞれ品揃えに特徴があり探し求めている品が必ずみつかります。 私のところは、リーズナブル価格を中心に品揃えしてますので、一度覗いてみて下さい。又、合わせて、修理相談コーナー、ウオッチクリニックも 開設し、時計に関わるあらゆる御相談に応じております。会場にいらっしゃいましたら、ひとり言見てるよ!!とちょっとお声掛下さい。 いいことあるかも!! |
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