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2月23日 世界の腕時計博を終えて
(No.69) 松坂屋で開催いたしました世界の腕時計博には、大勢のお客様がお見え下さいました。 お陰様で大盛況で一週間を終えました。 アンティークウォッチの販売と修理では、お客様とのトラブルを避けるため、 次のようなコピーをお渡ししています
先日、40年も昔の時計を修理してお送りした方から、腕につけてシャワーを浴びたら 水が入ったとのクレームがつきました。 私としましても、初めからシャワーを浴びると伺っていましたら、修理はお預かりしていません。 こんなことがあっても良いのでしょうか? 世の中にはいろいろな方がいらっしゃるようで、大変勉強になりました。 アンティーク時計の修理には、様々な困難がつきまとうようですね!! 2月9日 クロノグラフは手入れを大切に (No.68) ロレックスのデイトナ、ブライトリング、オメガスピードマスター、 ジン、チュチマ、タグホイヤー、ゼニスエルプリメーロ、などなど クロノグラフが人気を集めています。 クロノグラフを愛用している人は、大勢いると思いますが、 皆さんどんな使い方をしているのでしょうか? 一寸したステータスとして、腕に着けている人が多いと思います。 それはそれで良いことにしましょう。 しかし、日常の手入れが、いまいちの人が多いのです。 修理に預かるクロノグラフの殆どが、全くクロノグラフとして、 機能を働かせていなかったことが、よく解る惨状です。 長期間クロノグラフを、使用していなかったことが、良く解るのです。 プッシュ釦の周りが、垢と油でギトギトになって、 青錆でひどくなっているものが多いです。 釦も押し具合が悪く、機能していません。 これでは、クロノグラフを持っている意義が全くありません。 クロノグラフをお使いの皆さん、もう少し可愛がって、手入れをしましょう。 プッシュ釦の基の部分は、爪楊枝の先でこまめに掃除して下さい。 ETA社の7750というキャリバーのクロノグラフがありますが、 現在、一番に市場を圧巻しているキャリバーです。 有名メーカーのクロノグラフに、多少内容を替えて組み込まれています。 同じキャリバーでも、チューニングされているものや、研磨や仕上げに違いをもたせて、 各種各様で、市場にでている様です。 定番品ですから、部品も豊富にありますし、安定してますので 不安なく愛用できるキャリバーです。 振ると、一寸ザラザラとした音が聞こえるのが特徴です。 2月2日 キャリバー (No.68) ムーブメントが同じキャリバーでも、外観いわゆる型番(リファレンスナンバー) 違いというのが沢山あるお話はしましたね。 自動車に話を置き換えてみますと、同じエンジンを搭載していても、 名称が違う車が沢山あるのと同じ事です。 マニュアルミッション、オートマと夫々違っていても同じエンジンですから、 時計でいえば自動巻きと手巻きの違いといったところでしょう。 時計では、カレンダーがついたり、パワーリザーブが表示されたりして 型番が変化していきますが、キャリバーでは末端のNo.が変わるだけで基本は同じです。 今でこそキャリバーなどというハイカラな呼称がありますが、我が国では1960年頃になって はじめてキャリバーがつけられたムーブメントが開発されましたが、 それまではすべてペットネームで呼ばれていました。 セイコータイムキーパー、エンパイヤ、マーシー、ローレル、19セイコー、 ライト、ミニスター、ゼルマ、エキセレント、新10型、8型、 等すべて名称で整理されていました。 でも、時計王国スイスでは早くからキャリバー制がとられていました。 さすがだと思います。 当然のことですが、部品一つ一つにもキャリバーと部品No.がついていますので、 部品探しにも手間が省けます。 現在では最初の3桁位が部品No.で、その後にキャリバーがついて部品が決まっていくようです。 時計メーカーに依ってNoのつけ方が多少違いますが、いずれ国際規格でゼンマイは○○番、 天真は○○番と世界共通のNoにすると良いのではないかと思います。 1月26日 時計を購入するときは (No.67) 新しい時計を購入する時、現物を手にとって見る場合はそれでよいのですが、 カタログで購入する時の注意することについてお話してみます。 カタログの写真には、原寸大と実物と多少大きさが違うものがあります。 これは説明文を良く読めば解ることです。 又、型番(RFNo)によって外観が変わりますが、同シリーズでは中に組み込んである ムーブメントのキャリバーが何であるかを知りたいものです。 価格に大差があって同キャリバーであれば、その差は何でなのかも知りたい事の一つです。 キャリバーに惚れているのであれば、そのキャリバーが組み込んである型番で、 リーズナブルなものを選べば良いわけです。 クロノグラフを例にしてお話してみます。 レマニア社製のキャリバー1873がありますが、オメガ、ブライトリング等、他にも有名メーカー社製の 高価なものが沢山市場に出ていますが、グレイスファブリオのクロノグラフは同キャリバーで 価格も手が届く範囲です。デザインも大変良いと思いますし、私も愛用しています。 あ、そうそう、俳優の三国連太郎さんも私と同じ型番をお持ちでいらっしゃいますよ!! このキャリバーは、アポロが月面着陸した時の宇宙飛行士が腕に着けていた、 オメガスピードマスターと同シリーズのキャリバーです。 手巻き式のクロノグラフでは、最も安定した信頼感のあるキャリバーであるといえます。 自分の時計のリファレンスナンバー、キャリバー、シリアルナンバー(これは高級品には刻印してある)は、 手元に控えておくと何かのときに便利です。 1月19日 ベルトコンベアー作業の短所 (No.66) ベルトコンベアーの作業に従事していますと、常時ベルトが動いていて作業が続いていますから、 午前10時頃と午後3時ごろに10分位休みがあるだけで、途中にトイレに行くこともできません。 何でもできる人が1人ベルトの周りを徘徊していて、何か用事があると手を上げて変わってもらいます。 お腹の具合が悪い時などは本当に困ります。 一つの方法として、自分の作業が終わっていても後に送らず、手元に残しておいて少しためておくわけです。 一寸席を立つ時は隣の人に頼んで、ためておいた完成品を一つずつベルトの上に 置いてもらうということをするわけです。 ベルトの作業は、完全に人間ロボットとなってしまいますので、技術の向上にはならず、 他の仕事も覚えられず何の役にも立たない人間に育ってしまいます。 一人がする作業は単純なことですからすぐ覚えられますが、総体的な仕事は何一つ覚えられません。 現在時計のサービスステーションでも、大規模なところではこれに近い作業をしています。 ですから、有名ディーラーのサービス部に就職しても、部分作業しか与えられませんと、 つぶしが全くきかない人間になってしまいます。 有名メーカーのサービス部では、技術の流出を防ぐ意味からこうしているところが多いようです。 すべての技術をマスターしたいのであれば、小さなところで小回りのきく作業をさせてもらったほうが 将来には良さそうです。 1月12日 謹賀新年 (No.65) 2002年、平成14年も、もう松が明けて12日になりました。 昨年はいろいろ事件が起きて、真の平和について世界中の人があらためて考え直した年になりましたね。 遅くなりましたが、皆さんおめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い致します。 昨年は、オメガ社から、コーアクシャル脱進機の量産化が発表されたり、 スウォッチグループの結成があったりして、業界の変化に勉強が追いつかない一年でした。 セイコーも、大手町工場や亀戸工場も無くなって、淋しくなりました。 セイコー株式会社にも内部で編成替えが行われて、頭の中でまだ整理がつかない状態です。 昔の面影いまいずことなってしまいました。 私がセイコー舎亀戸工場組立部で、ケーシングや組立作業に従事してました頃は、 我が国が高度に経済成長を遂げ始めたころでしたから、 技術も導入機器も日進月歩で、昨日よりも今日、今日よりも明日と日増しに成長していく様が 手にとるようにわかる毎日でした。 1955年頃まではムーブメントの組立も一人一人がコツコツと手作業でやった時代でしたが、 アメリカのタイメックス社の量産技術が導入されてからはベルトコンベアー組立てに 変わっていったのです。 ベルトコンベアーで組立作業をするときは、何人で何秒間の流れにするかということが 重要な問題になります。 一人一人の作業時間を20秒にするか25秒にするかでネジを何本締められるかが変わります。 最初の頃は作業分解を研究するところから始まったようです。 自動車工場などでは、ベルトが動いているのが解らない位ゆっくりですが、 時計工場では回転寿司ほど早くはありませんが動いているのが良くわかります。 きょうはこの辺りで・・・ |
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